「新幹線通勤に疲れました…」「はじめは良かったけど嫌気がさしてきた」「なんだか体がだるいんだよね」「やってみたいけど、つらそう…」
こんなことを思った方は多いのではないでしょうか。
会社で「毎日新幹線通勤をしている」と言うと、かならず聞かれることベスト3は、「通勤時間はどれぐらいなの?大変でしょ?」「定期代いくらなの?」「(変わり者を見る目で)なんで新幹線通勤しているの?」こんな感じです。
一般的には、新幹線と聞いて連想するイメージは「出張に行く手段」「旅行に行く手段」など日常生活とかけ離れた乗り物なので、当然のことだと思います。では、新幹線通勤は本当につらいのでしょうか?
結論から申し上げますと、
- 新幹線通勤で辛かった思い出はたくさんある
- しかし、対処法を習得すれば、メリットの方がはるかに多い
というのが私の経験から確実に言えます。
この記事では、私の過去10年間の経験をもとに、辛いと思ったことや疲れてしまった経験を振り返って要因別にまとめてみました。
本記事の信頼性
新幹線通勤/通学歴10年の私が具体的なエピソードをお伝えいたします。
もくじ
「つらかった…」や「失敗した!」私のエピソードとその要因とは?
本数が少ない→イライラやヤキモキするケースが多い
乗り過ごしや寝過ごした場合、リスク(時間面・金銭面)が大きい
新幹線は駅の区間が長いので、乗り過ごした場合の金銭的・精神的ダメージは相当大きいです。一駅乗り過ごすと数時間単位でのロス。場合によってはその日のうちに帰れないことがありました。
私の利用駅はJR三島駅ですが、三島を乗り過ごして新富士駅まで行った回数は数知れません。(大半は優雅に寝過ごしました)
目を覚ましたとき、普段見慣れない景色が広がっていたときは「やってしまった…」の一言です。
日勤帯であればさほど問題ではありません。東京発22時12分の新幹線に乗って三島駅を乗り過ごした場合、新富士→三島の上り列車はありません。新富士駅から富士駅(在来線)までタクシーで行って、富士駅から東海道線で沼津に。そして、沼津駅からタクシーで帰宅する必要があります。
たった一駅乗り過ごしただけで約2時間のロスと4000円程の追加出費になります。
(幸いなことに、毎回三島~新富士までの乗車料金は、事情を鑑みて免除してくれました)
乗り換えのアクセスが悪い
勤務地や自宅の最寄り駅が新幹線駅であれば場合は問題ないのですが、乗り換えが発生する場合はストレスです。
私は新幹線+バスの通勤をしていました。帰宅の際、新幹線が少し遅れたため、狙っていたバスに乗り遅れたのですが、次のバスまで40分待たされたことがあります。
季節の良い時期なら心穏やかに待てますが、極寒、酷暑の時は肉体的にもつらかった記憶がいくつかあります。
通勤の絶対時間が長い→突発的なイベント発生に弱い
保育園からの子供の呼び出しにすぐに対応できない
ある日「子供の体調が悪くなったので迎えに来てほしい」といった連絡がありました。「朝、子供の体調が多少悪くても仕事があるから登園させたい…」というのは親の人情ですよね。
この日は別の手段が確保できなかったので、通勤してすぐに帰宅しなくてはいけなく、言い換えるなら「2時間の通勤時間を使って30分オフィスにいた」ということになります。普通にへこみました。
上記のケースはまだいいのですが、物理的にオフィスと自宅の距離が離れているので時空を超えない限り緊急対応ができないケースもあります。
遅刻する場合のヤキモキ時間が長い
朝ベッドの中で無意識にアラームを消していた!毎日のこととなると朝寝坊することは普通あります。特に長時間労働や飲み会などの次の日は発生率がぐんと上がります。
この日は、朝10時にプレゼンをする予定だったのですが、起きたのは朝9時。もはや遅刻決定です。都内に住んでいたら「遅刻だけど重要な予定にはギリ間に合う」といったケースでも、新幹線通勤だと寝坊したらなんとかならないことが多くあります。
そう、新幹線は最速の交通手段なので、代替の手段がないのです。都内のケースではタクシーを使って目的地までショートカットできたりしますが、新幹線通勤をしている限りありえません。
遅刻するのは決定済みでも、会社に着くまで1時間強ドキドキしているので、精神的にもつかれてしまいます。
新幹線の駅までが遠い→こっちで疲れる
気温や天気に左右される。家族の負担が増える
私は少しでも広くて安い家に住みたかったので、新幹線駅から徒歩30分ぐらいの場所に住んでいました。現在は引越していますが、新幹線通勤よりも駅までの移動の方が記憶に残っています。
原付で通勤していたときは、冬がとにかくつらかったです。防寒対策を怠っていると、顔と手が引きちぎられるように痛いです。次第に通勤が一気におっくうになりました。
自転車通勤の時の失敗談はなんといっても定期券を家に忘れたとき。意気揚々と駅に到着してから定期がなかった時のダメージは大きく、一瞬固まります。
終電が早い→参加できないイベントが多い
仕事終わりの研修や飲み会の2次会に不都合がある
東京駅発の終電は10時46分(当時)と、在来線に比べて終電の時刻はかなり早いです。
私は一時期グロービス経営大学院の研修を受けていた時は、場所が麹町ということもありヒヤヒヤしたケースがあります。
講師の方の熱が入って予定時間をオーバーした日があったのですが、そういったときに限って有楽町線が遅延しました。走れる個所はすべて走って事なきを得たのですが、精神・体力共に疲労しました。
飲み会にも当然制限があり、中座することもしばしばでした。面白くない飲み会であればよいのですが、お世話になった方の送別会などはなるべく最後まで出席したいと思ったことはしばしばあります。
会社仲間とのゴルフに参加できない
私の会社の人とゴルフをする場合の候補地は殆どのケースが千葉県(特に市原周辺)です。千葉県となると始発の新幹線に乗っても集合時間には間に合わなく、前泊が必須となります。ゴルフプレー費に加えて、ホテル代として追加の出費がでます。
新幹線通勤を決意した時は、通勤費と生活費のトータルコストを計算して、ベネフィットがあるからやっているのですが、想定外の出費がかさむと意味もなく落ち込んでしまいました。
要因5 - 電磁波の影響
過去に友人から電磁波がもたらす悪影響を聞いたときは、新幹線に乗ること自体ブルーになった時期があります。こういった話は気にしだすと余計に気になってしまい、具合が悪くなった気がしました。
電磁波の影響については、別記事でまとめているので、よかったらご覧ください。
新幹線通勤を楽しくする対処方について
あれこれ大変だった思い出を書きましたが、総合的にみると新幹線通勤はとても理にかなった通勤手段だと思っています。
事前のプランニングや物事の考え方をしっかりすれば対処は可能であり、他の通勤手段よりもタイムパフォーマンスが圧倒的に高い。これが私の10年の経験から言えることです。
通勤中の合計2時間は、誰からも邪魔されない自分だけの時間で、読書やYouTubeやNetflixに没頭できる時間です。
家にいると2秒に1回子供から話かけられます。家事や育児をしている妻に引け目を感じることはありません。
新幹線通勤のメリット・デメリットと対処法をまとめた記事も書いているので、参考になればうれしいです。
まとめ
以上、今回は新幹線通勤で経験したつらかった思い出や苦労したことをまとめてみました。
要因としては以下の5点をあげさせていただきました。
- 本数が少ないので、無駄が発生することがある
- 通勤時間が長いので、予想外のハプニングのときに困る
- 新幹線の駅までの通勤で苦労する
- 始発・終電の時間があるので、出席できるイベントが限られる
- 電磁波の影響がある
それぞれの要因により、金銭面、精神面、体力面へのインパクトが大きいので、新幹線通勤はつらいと感じたのだと思います。