2022年10月にアイラ島の個人旅行をしました。
蒸留所の巡り方のコツや、アイラ島特有の交通事情について、重要だと思ったことをこのブログにまとめてみました。
アイラ島を旅行を計画するときにぶつかる壁として「タクシーの予約が出来ない」ということがあります。
アイラ島はとにかく予約が取りづらく、ホテルの空き状況、蒸留所ツアーの空き状況、飛行機の空き状況を優先しなければいけないので、交通手段にしわ寄せが来ます。また、レンタカーだと飲酒運転になってしまうので、リーズナブルに効率よく蒸留所巡りをする手段が限られているのです。
そんなアイラ島旅行ですが、地理的な特徴を知っておけば「自転車・徒歩・バス」といった交通手段を有効に組むことができ、選択肢の幅がぐんと広がります。
ブログでは、以下の3点に沿ってアイラ島の特徴を説明させていただこうと思います。
- アイラ島の蒸留所地図とざっくりした特徴の紹介
- 抑えておくべき土地感覚とおすすめの交通手段
- 私の旅行導線を参考に、イメージを膨らませていただく
蒸留所巡りの参考になれば幸いです!
アイラ島の蒸留所マップ&知っておくべき地理的ポイント
アイラ島のウイスキー蒸留所地図を作製しました。ご覧のとおり、ウイスキー蒸留所はざっくり3か所にまとまっています。
- 北部(カリラ、アードナホー、ブナハーブン)
- 中部(ボウモア、ブルイックラディ、キルホーマン)
- 南部(ラフロイグ、ラガヴーリン、アードベック)
アイラ島の玄関口は主に2つしかありません
- アイラ空港
- ポート・エリン港(フェリー)
そして、滞在中の拠点となるのは主に下記2つとなります。
- ボウモア村
- ポート・エリン村
尚、アイラ空港からボウモア村まで車で10分程度の小さな島です。
各蒸留所の特徴
ウイスキーの「テイスティング場所」としておすすめ度は以下のとおりです。
(私の主観なので興味なければ読み飛ばしてください)
蒸留所 | テイスティング場所としてのおすすめ度 |
ボウモア Bowmore | ★★★★★ |
ブルイックラディ Bruichladdich | ★★★ |
キルホーマン Kilchoman | ★★★★ |
ラフロイグ Laphroaig | ★★★★ |
ラガヴーリン Lagavulin | ★★★★ |
アードベック Ardbeg | ★★★ |
カリラ Caol ila | ★★★★★ |
ブナハーブン Bunnahabhain | ★★ |
アードナホー Ardnahoe | n/a |
ボウモア Bowmore
スコットランドで最も古いウイスキー蒸留所の1つで、アイラ島では最も古い。
ビジターセンターは新しく、ギフトショップの2階が試飲スペースとなっています。海を眺めながら優雅にスコッチを堪能できるので非常におすすめ◎
蒸留所見学ツアーの見どころは、フロアモルティングと熟成貯蔵庫。なんと「床一面のモルトの上を歩くことができます!」。
熟成倉庫は海面下にあり、スコットランドで最も古い熟成倉庫らしく、ボウモアが推している「No.1 Vaults!」は必見。
ラフロイグ Laphroaig
言わずと知れたスモーキーなウイスキーの代名詞。
試飲スペースは広く、海に面して広々とソファーが並べられているので、ゆったり試飲を楽しめます。
スタンダードなボトルから28年物のプレミアボトルまで幅広くそろっており、Laphroaigを敬遠している人も是非試してもらいたいです。
また、(私は参加しませんでしたが、)蒸留所ツアーが充実しているのも特徴です。
スコットランドの蒸留所では珍しい独自の三重蒸留法を採用しているとのこと。あと、チャールズ国王のお気に入りらしく、シングルモルトウイスキーで初めて王室御用達(Purveyor to the Royal Household)になっています。
アードベック Ardbeg
LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)傘下のArdbeg。生産量は拡大傾向のようで蒸留所から勢いを感じました。
ビジターセンターのつくりはまあ普通といった感じで、試飲スペースのバーは薄暗いVIP感あふれる雰囲気でした。
※私は安いツアーを申し込んだので、ツアー後の試飲はアットホームに雑な感じでしたが、高いツアーであればVIPなバーで飲めると思います
蒸留所ツアーは、説明員の熱と愛を感じることが出来て非常にオススメ◎。LVMHの強力な資本のもと、伝統を残しつつ新しい設備をとりいれており、ツアーとして見ごたえがあります。
カリラ Caol ila
2022年ビジターセンターが改装されて、広くておしゃれ。モダンで開放感のあるバーカウンターと、JULA島が一望できるガラス張りのスペースは必見です。個人的にはかなりお気に入り。
以下うんちくです。
カリラ蒸留所の敷地内にはブレンデッドウイスキーで有名なジョニーウォーカーの像がたっています。ジョニーウォーカー像の足元には「Caol Ila」、「Clynelish」、「Cardhu」、「Glenkinchie」という4つのブランド名が刻まれており、これらは「4つの故郷」を象徴しています。
4つの故郷とは、ジョニーウォーカーの原酒の主体となっているスコットランド地域であり、それぞれ「アイラ(Islay)」、「ハイランド(Highland)」、「スペイサイド(Speyside)」、「ローランド(Robbie Dhu)」のことを指しているそうです。
カリラ蒸留所を訪れた際は、ジョニーウォーカー像と記念撮影をして、上記トリビアをおつまみに飲んでください。
キルホーマン Kilchoman
2005年に創業したばかりということもあり、試飲スペースは明るく広く合理的なつくりをしています。良い意味で日本の地ビール工場のような感じで、気軽に試飲を楽しむことが出来ました。試飲の値段も安く、リラックスした感じでたくさん飲めます。
ブルイックラディ Bruichladdich
Bruichladdichはアットホーム雰囲気で飲めるバーカウンターがあります。ピーティーなボトルとマイルドなボトルで特徴をわけている印象でした。Bruichladdichのピートが強いやつはアメリカ人が大好きだそうです。
ブルイックラディの個人的なおすすめは「ジン」で、思わずお土産に購入してしまいました。ボウモア村からも近いのでぜひ立ち寄ってみてください。
ラガヴーリン Lagavulin
敷地内の奥まった場所に、お洒落で落ち着いた雰囲気の試飲スペースがあります。アンティーク調の落ち着いた雰囲気を演出しており、ゆったりまったりウイスキーの味に集中して飲めるのが良かったです。
個人的に、シェリー樽で熟成させた甘みのあるスコッチとしては、Lagavulinが一番好みです。
ブナハーブン Bunnahabhain
アイラ島の中心から一番奥まった場所にあるのがブナハーブン。
場所の雰囲気、ウイスキーの味ともに「パンチ」が効いていないかなといった印象でした。
アードナホー Ardnahoe
2018年に創業した蒸留所なので、アードナホーのウイスキーは鋭意熟成中とのことでした。
2019年に新設されたビジターセンターは広く奇麗でしたが、閉店時間間際だったのでさっと見学して終了してしまいました。設備が新しいので、蒸留所ツアーは「他との比較」を楽しめそうな感じがしました。
余談ですが、販売できるウイスキーはまだまだ限定的にもかかわらず、隣の敷地にではすでに拡大工事をしており、オーナーの資本力と意気込みを感じました。
リージョン別おすすめ移動手段
アイラ島に住む人に怒られてしまいそうですが、アイラ島をざっくり3分割して、それぞれの地理的な特徴とおすすめの交通手段を記載します。
北部エリア(カリラ、アードナホー、ブナハーブン)
おすすめの移動手段は、タクシー一択となります。
ポート・エリン村をベースにする場合このエリアの蒸留所はアクセスに時間がかかります。ボウモア村からの移動距離はそこまでありませんが、行くまでの道のりに高低差があり、道幅も狭いので、徒歩や自転車での移動はおすすめできません。また、蒸留所やその周辺に食事をするところがあまりないので注意が必要です。
安全面でも効率面でもタクシーがベストだと思います。
中部エリア(ボウモア、ブルイックラディ、キルホーマン)
おすすめの移動手段は、タクシー、自転車、徒歩です。
ボウモア村を拠点にしている場合、ボウモア蒸留所へのアクセスはどのホテルに宿泊していても「徒歩1~2分」なので、移動手段の心配は全くありません。
ブルイックラディ蒸留所へは海岸沿いの平坦な道のりなので、自転車移動に向いています。時期によっては水鳥が羽を休めているところを目撃できるかもしれません。
キルホーマンへは距離があるし高低差もそれなりなため、基本タクシーをおすすめしますが、電動自転車であればそこまで苦にならない印象でした。
南部エリア(ラフロイグ、ラガヴーリン、アードベック)
おすすめの移動手段は、徒歩、自転車、バスです。
このエリアは、ラフロイグ、ラガヴーリン、アードベックといった知名度のある蒸留所が3つならんでいて、それぞれ徒歩圏内となります。
ボウモア村~アードベック蒸留所間は、乗り換えなしで折り返し運行しているため、積極的にバスを活用していただきたいです。
また、各蒸留所がバスの停留所となっているので、お好きな蒸留所で停車・乗車可能となります。
ポートエリン村にはいくつかレンタルサイクル屋があり、自転車で蒸留所巡りをするのも非常におすすめです。嬉しいことに歩道が整備されているため、天気がよければ積極的に徒歩や自転車を選択することをおすすめします。ぜひ「試飲で酔う→大自然の中を歩く→また試飲」を体験してください
(参考)私の旅行導線
ご参考までに私の旅程を記載します。何かのお役に立てたら幸いです。
DAY 1
グラスゴー国際空港到着後、空港バス(Glasgow Airport Express)で市内へ。プリンシズ・スクエア・ショッピングセンターでランチ。
暇つぶしとしてプリンシズ・スクエア・ショッピングセンタはおすすめ。ウッドを基調としたお洒落な空間を演出していてテンションが上がります。ランチで食べたハギスが美味だった。
タクシーでグラスゴー国際空港に移動。ちなみにGlasgow Airport Expressよりもタクシーの方が安かった。3人以上であれば空港⇔市内の移動はタクシーの方がおすすめです。
17:55アイラ空港着→タクシーでホテルに移動 ※タクシーは予約必須。
宿泊先:Lambeth Guest House
DAY 2
- ホテル
- ボウモア蒸留所(蒸留所ツアー)
- ランチ Port Charlotte Hotel
- ブルイックラディ蒸留所
- キルホーマン蒸留所
- カリラ蒸留所
- ブナハーブン蒸留所
- アードナホー蒸留所
- ディナー
まずはボウモア蒸留所へ (徒歩移動)
Lambeth Guest Houseで、ホストのマーガレットさんの愛のこもったスコティッシュ・ブレックファストとポリッジに舌鼓をうったあと、ボウモア蒸留所に移動。わずか徒歩2分程度。
ボウモア蒸留所ではぜひツアーを体験していただきたいです。なんといってもスコッチ伝統のフロアモルティングを体感できます。フロアモルティングは生産性が低いため近年はすたれてきていますが、ボウモアはフロアモルティングを大事にしています。一面に敷かれた大麦麦芽(モルト)を見るだけで圧巻なのですが、なんと「モルトの上を土足で歩く」ことが出来ます。
はじめは「え、うそでしょ?」と思ったのですが、全員土足で歩きました。この何とも言えない背徳感は他では経験できない貴重な体験です。
その後ピート(泥炭)を触らせてもらったり、実際にピートが燃えている炉を見ることができるのですが、ここでも驚きが!
なんと、ピート自体は「無臭」。泥っぽい匂いもしませんでした。ピートが燃えている炉も覗き込んでみましたが特にこれといって匂いがしないのです。
正露丸のごとく臭いやつがメラメラと燃えているのかとかなり期待していたのですが、意外なものですね。
蒸留所ツアーとテイスティングで大体半日が終わる計算です。時間には余裕を持ちましょう。
ブルイックラディ蒸留所へ
ここからの移動はすべて貸切タクシー(5.5時間)です。ちなみに私が利用したタクシー会社はLamb Taxiというところ。
当初の予定ではKilchoman蒸留所でお昼を食べる予定でしたが、やっていないかもしれないとのことだったので、予定を変更してPort Charlotte Hotelでランチをとりました。ドライバーのMargaretが空き状況を電話で確認して予約を取ってくれました。(ありがとうMargaret)
Port Charlotte Hotelは海沿いで眺めも良く、暖炉のあるスペースで料理を楽しめます。おすすめです◎
ブルイックラディ蒸留所にはシンプルな感じの、好感の持てるバー・カウンター&ギフトショップがあります。ここでは2種類のウイスキーとジンを無料でテイスティングがさせてくれました!
ウイスキーはもちろん美味しかったのですが、それよりも「The Botanist」というジンが美味しかったです!迷わず自分用のお土産に買いました。
キルホーマン蒸留所へ
貸切タクシーでキルホーマン蒸留所へ。キルホーマン蒸留所のビジターセンターは広く、高級路線より気軽さや利便性の方に振っている感じが好感を持てました。(良い意味で日本の地ビール工場にありそうな雰囲気)
ここでもドライバーのMargaretがテイスティングをアレンジしてくれて、なんと無料で飲むことが出来ました!4種類のコア・レンジとなるウイスキーを試飲。ウイスキーの情報カード(熟成樽の種類やフェノール値)を添えてくれるので、頭と舌でウイスキーを感じることができます。バーボン樽とシェリー樽の熟成期間を変えるだけでこんなに味が変わるとは知りませんでした。
また、キルホーマン蒸留所には小さなキッズスペースがあり、試飲中はドライバーのMargaretが終始子供の世話をしてくれました。テイスティングに集中できたのは涙が出るぐらいありがたかったです。(ありがとう、Margaret、ありがとうLamb Taxi。女性ドライバーでマジよかった)
キルホーマンを飲むのは初めてでしたが、すっきりした味が気に入って「Machir Bay」を購入。
カリラ蒸留所へ
お次は我が家がボウモアと共にツートップに指定している「カリラ」。最も楽しみにしていた蒸留所の一つです。
ここのビジターセンターは2022年夏~秋ごろに改装されたばかりで、時期が数か月早かったら訪れることが出来ませんでした。モダンなつくりのバーと、ジュラ島を一望できる試飲スペースは絶対に体験する価値があります。
ここでもMargaretが無料の試飲をアレンジしてくれました。「Caol Ila Distiller Exclusive」をいただいたのですが、好みの味過ぎて迷わず購入。
ブナハーブン蒸留所→アードナホ蒸留所→ホテル
カリラ蒸留所のお隣はアードナホ蒸留所ですが、ブナハーブン蒸留所が閉まるかもしれないとのことで先にブナハーブンに行きました。
ブナハーブン蒸留所もすてきな場所なのですが、いかんせんこれまでの蒸留所が刺激的過ぎたので、フツーに感じてしまいました。(慣れは恐ろしいですね)
ブナハーブン蒸留所では1杯無料で試飲させてもらえました。シェリー樽系で美味しかったのですが、荷物が重量オーバーになりそうだったので断念。
お次のアードナホ蒸留所は新設の蒸留所ということもあり、現在ウイスキーは鋭意熟成中。ここでは試飲はせず、施設とギフトショップを眺めて終了。ピートのフェノール値は40ppm程度で甘みとのバランスが良いとのこと。早く飲んでみたいです。
その後ホテルに戻り、貸切タクシーツアーは終了。5つの蒸留所を巡ってちょうど5.5時間を使い切った感じでした。
夕飯はThe Lochside Hotel & Restaurantにて。広めの店内でオーシャンビューのレストラン。ホタテが美味でした。
DAY 3
この日はもともと自転車での移動をメインに考えていましたが、強風予想のため自転車のチャイルドシートを借りることが出来ず断念。バス+徒歩の移動となりました。しかし「徒歩移動」がかえって良かったように感じます。
事前情報では、公共バスは使い勝手がいまいちと聞いていましたが、実際乗ってみて「ボウモア村~アードベック蒸留所間を移動するには優秀な交通手段」ということが判明しました。しかも安い(3ポンド弱)!
もともと電動自転車2台とチャイルドシートやキャリーもろもろのレンタルで約100ポンド(1万6千円ぐらい)を見込んでいたので節約にもなりました。
そして、ラフロイグ蒸留所~ラガヴーリン蒸留所~アードベック蒸留所間はウォーキングには最適な距離。しかも歩道が整備されているではないですか!
「蒸留所で酔う→アイラの風で酔いを醒ます→次の蒸留所で酔う」の幸せのスパイラルで、脳内でセロトニンの分泌が止まりませんでした。
アードベック蒸留所へ
アードベック蒸留所では午前のツアーに申し込んでいました。ツアーの感想としては、アードベックは「近代化と伝統のバランス」を重視していると感じました。LVMH(モエ・ヘネシー・ルイヴィトン)の圧倒的な資金力をバックに設備投資されているので、アードベックの方が映えます。前日にボウモアの蒸留所ツアーを体験していたので、両者の違いを知ることが出来て知的好奇心を満たすことが出来ました。
説明員の男性が教えてくれた話ですが、アードベックでは一時期ステンレス製のウォッシュバック(発酵槽)を採用していましたが、木製のウォッシュバックに戻したそうです。LVMHがオーナーとなり「我々はお金は十分にある、お金を追求するのではなくて、味を追求したいとなった」といった話でした。「資本主義=お金儲けの追求」みたいなイメージがありますが、「お金がなければ、味を維持できない」というのも真実なんだろうと感慨。
ちなみにこの説明員はめっちゃ熱い男で、ツアーの冒頭に「他にも観光地はたくさんある中、アクセスの良くないアイラ島に来てくれたことに感謝」「アードベックの製造方法はベストだと思っている。でも、これから説明する内容は超バイアス(偏見)のかかった俺の意見だ。アイラ島の他の蒸留所はそれぞれの方法がベストだと思ってウイスキーを作っている。」といったことを語ってくれました。
ツアー後にはギフトショップで「AN OA」を試飲。アードベックはこの時初めて飲んだのですが、ピーティーでガツンと来る感じがたまりませんでした!
ここでハプニング発生。子供がギフトショップの置物を割ってしまったのです。
せめてもの罪滅ぼしでウイスキーを買おうと、おすすめを聞いたら「ロンドンのスーパーならどこでも変えるよ。Waitroseでも売っているからロンドンで買えば」と言ってくるではないですか。
まるで、アイラ・ウイスキーのファンになってくれればいい。ギフトショップの売上は二の次。といった感じでした。イケメンだ。
ラガヴーリン蒸留所へ
ラガヴーリン蒸留所へは徒歩で移動。歩道が整備されているので車を気にせずゆったりと大自然を満喫できます。徒歩移動は本当に正解でした。
さて、ラガヴーリン蒸留所はアンティークな雰囲気のおしゃれ空間を演出していて、女性ウケ良好な感じでございます。建物の中庭を抜けた場所に有料のバーがあるのですが、しっぽりと飲むにはとってもオススメ◎
ここでは2種類のウイスキーを試飲。シェリー樽系のウイスキーとしては、今回の旅No.1の一品でした。
尚、アードベック蒸留所でテイクアウトした「ビーフパイ」を、ラガヴーリンのバーで食べたのですが、これが超あたりでした。ウイスキーを飲んでいるとこってりしたものを食べたくなるのはなんででしょうか。
ラフロイグ蒸留所
蒸留所巡りの締めとしてラフロイグへ。もちろん移動は徒歩。お酒は好きだけど弱いので、アセドアルデヒドを分解すべく歩きまくります。
さすがラフロイグ、建物全体がお洒落で風格があります。試飲スペースにはゆったりしたソファーがいくつもあり、アードベックの蒸留所ツアーで一緒だった集団がくつろいでいました。
実はラフロイグにはちょっと苦手意識があったのですが、アイラ島でピーティーなスコッチを飲み続けたおかげで「舌が肥えてしまい」、あのラフロイグを「美味しい」と感じるまでにレベルアップ。慣れは恐ろしい。
ラフロイグにもバス停留所はありますが、バスが来るまで時間があったのでポート・エリンまで歩き、そこからボウモア村までバスに乗りました。
夕食はBowmore Hotelのレストラン。個人的にはThe Lochside Hotel & Restaurantよりおすすめです。理由はガッツリした味付けだからです。
クセの強いアイラ・ウイスキーには、おなじく力強い料理が合う気がしています。
DAY 4
翌朝は9:15発のフライト。Day2にお世話になったLamb Taxiを予約してホテル→アイラ空港へ。
アイラ空港→グラスゴー国際空港→ルートン空港→ロンドンに帰宅。
まとめ
以上、アイラ島の蒸留所を効率よく巡るために、蒸留所マップを3分割して、それぞれのおすすめ交通手段をお伝えさせていただきました。
私の旅行導線はあくまでもご参考レベルですが、ご自身の蒸留所ツアー日程に合わせてアレンジしていただけたら幸いです。