新幹線通勤

【経験者が語る】新幹線通勤はおすすめ!7つのメリットと3つのデメリット

2022年12月6日

悩んでいる方

新幹線通勤・通学を検討しているけど実際どんな感じなんだろう?経験者の方の実体験や見解を聞いてみたい!

このような疑問にお答えします。

本記事の内容

  • 新幹線通勤・通学をするにあたって重要な考え方
  • 新幹線通勤・通学のメリット8点
  • 新幹線通勤・通学のデメリット3点

本記事の信頼性

新幹線通勤・通学10年の私が実体験をもとにお伝えします。都内(練馬区・北区・大田区)にも計6年住んでいたことがあるので双方の良し悪しを理解しています。

新幹線通勤でQoL(Quality of Life)を高めるおすすめのノウハウをみなさんにも共有したいと思います!

Mishima

新幹線通勤のTCOは悪くない

ここでは私の実体験をサンプルとしつつ、全体感をお伝えさせていただきます。なお、私の新幹線通勤経路はJR三島駅~JR東京駅です。

(メリット1) 定期代が支給されなくてもコスパは高い!生活費+定期代のトータルコスト

新幹線通勤費が出なかった場合、JR三島駅からJR東京駅(勤務地)までの定期代は、¥89,230/月(3か月で¥267,690)恐ろしく高いですね… ※新幹線定期は3か月が上限です。

ところが、就業規則で新幹線通勤費がでなかったとしても、特急料金を除いた在来線の代金は支給されるケースは多いのではないでしょうか。また明確な記載がない場合は、交渉の余地があるということです。

JR三島~JR東京のケースでは、在来線の定期券費用は¥50,686円/月(6か月で¥304,120)は通勤費申請可能となります。つまり、自己負担額は約38,000円のみ。

一方で、私が住んでいるマンションの家賃は以下の通りです

3LDK 65㎡ 駐車場付 JR三島駅徒歩5分 家賃¥95000/月 

良い物件を見つけたとは思いますが、これを都内で実現しようとした場合、15万/月は下らないと思います。

何を優先するかによりますが、広い家でストレスなく暮らしたいのであれば、新幹線通勤は非常に良い手段となります。トータルコストを計算すれば、少なくとも2~3万円/月は固定費を下げることができます。

新幹線定期券の通勤費支給ってされるの?

福利厚生を重視する(逆に給料は安い)日系企業もしくは外資系日本法人は、通勤費には寛容ケースが多いです。

実際に、私も新幹線通勤を始める前は、通勤費が全額支給されるとは思っていませんでした。ところが、就業規則を確認したところ、通勤時間の制限はあるものの、金額面では全額支給されることが明記されていました。軽い気持ちで確認したので、驚いたことを今でも鮮明に覚えています。

まずは、社内イントラサイトの検索や、総務系の人に確認いただくことをおすすめします。

ルールとして規定されているなら、使った方がお得ですよね

Mishima

学生割引はかなりお得

こちらのケースは、あくまでも実家から通学することを想定していますが、通学用の定期を利用する場合はかなりお得になります。JR三島駅~JR東京駅で¥62,610円/月(3ヵ月で¥187,830円)となります。

下記は東海道新幹線のケースですが、3割程度お安くなっています。

区間 FREX(通勤用) FREXパル(通学用)
1ヶ月用 3ヶ月用 1ヶ月用 3ヶ月用
東京~小田原 73,930円 210,710円 54,130円 154,270円
東京~熱海 86,990円 247,960円 61,230円 174,600円
東京~三島 93,930円 267,690円 65,890円 187,830円
https://railway.jr-central.co.jp/tickets/shinkansen/flex/index.html

ワンルームマンションの下宿費と比較していかがでしょうか?変わらないですよね。ここに光熱費等の生活費が個別にかかることを考えると、生活費を共有したほうが安上がりになります。

「子供ともう少し一緒に暮らしたい!」「一人暮らしはなんとなく不安」という親御さんは、新幹線通学を検討する価値はあると思います

新幹線通勤費をより下げる方法

たとえTCOがお得だとしても、定期代をさげられるのでしたら下げたいですよね。

こちらの2つの記事では、定期代をより安くするコツを記載しているので、よかったらご覧ください。

【ここがポイント!】新幹線通勤は生産性が非常に高い

私は以前の部署では、朝6:30に家を出て、夜の24時に帰ってくるという生活をしていた時期がありました(いわゆる激務な部署でした)

いわゆる激務な部署でしたが、長距離通勤でも体調を損ねることなく、むしろ健康的な生活が送れたのは新幹線通勤の恩恵です。

(メリット2) 100%座れます

計8年間通勤通学に使ってきましたが、特例の数件を除いて立って通勤をした記憶ありません

特例というのは、2011年の東日本大震災や大型台風のような災害がおきて、運行が乱れたときです。もちろん帰りのラッシュアワー時に駆け込み乗車をした場合は座れないケースもありますが、計画的に5分前に到着していれば座れます

本件は別の記事で深堀したいと思います。

(メリット3) 仕事に集中できます

新幹線には座席のスペースに余裕があります。在来線だと座ったとしても左右の人と密着しますが、新幹線では質の高いリクライニングシートにゆったり座れます。加えて、テーブルとコンセント完備しています。さらに車内のFree Wifiの使い勝手は悪くないですし、モバイル(4G)も普通に使えます。

公共の場で仕事をする場合、機密情報の扱いに気を配りますが、新幹線ではそもそも密度が低いので、プライバシーシールドなどをしておけばまず間違いはないと思います。

仕事をしなくても、読書をするもよし、動画をみるのもよし、まとまった時間を有効に活用できます。

(メリット4) 心地よい睡眠がとれます

これは本当にメリットです。

どんなに疲れている朝でも、気力を振り絞って新幹線に乗ってしまえば、後は45分~1時間弱のまとまった睡眠時間を確保することができます。新幹線の座席はとても座り心地がよいので熟睡することが可能です。

私のエピソードですが、激務だったときは、朝新幹線の座席に座った瞬間に眠りに落ちて、次に目を開けたら東京駅だったこともしばしばありました。例えるなら、瞬間移動したかのような錯覚です。

在来線だと、座れたとしても熟睡とまでは行きません。熟睡してしまうと隣の人の方にもたれかかってしまうので、無意識のうちに眠りにセーブがかかっていると思います。睡眠は質×量です。

(メリット5) 食事ができます

こちらも時間活用術の王道となります。

起きてすぐに朝食を食べれない人も、作り置きをしたり、駅のキオスクやコンビニで朝食を買えば優雅な朝食タイムを過ごすことができます。

匂いがきつい物は避けた方が無難です。

帰りは、晩酌をするもよし、コンビニやお店でテイクアウトするもよし。私は終電で帰るときは新幹線で食事を済ませ、家に帰ってからはお風呂につかってすぐ寝るということを心がけていました。夜の時間帯は空いているので、多少匂いのあるものを食べても迷惑にはなりません。

翌朝に疲れを残さないコツとして、寝る2時間前までに食事やお酒を済ませることが重要と言われています。残業で夜遅くまで仕事をした場合は、無理に家に帰ってから食事をとるよりは、帰りの新幹線で食事を済ませてしまった方が健康的と言えるかもしれません。

(メリット6) 朝の身支度が出来ます

新幹線には、トイレと洗面台が完備されています。

私は、朝トイレを済ませてからでないと心配で通勤できないタイプです。なので通勤途中駅のトイレの場所は大体把握しています!

そのため、出勤前のトイレ時間にかなりの時間を割いていていましたが、新幹線ではその心配は無用です。あなたがトイレに入っている間にも、時速200kmであなたを移動してくれます。

私の奥さんも新幹線通勤者ですが、化粧道具やカーラーを持参しており、頃合いを見計らって洗面台を利用していました。

電車の座席で化粧をする人ってちょっとなって思っちゃいますよね。新幹線なら化粧台があります!

周りに迷惑をかけずに身支度ができます。

Mishima

(メリット7) 災害に強いです

これは意外かもしれませんが、新幹線は災害に強いです。

雪や大雨など在来線がストップしている中、新幹線は動いてくれているケースが多々あります。

象徴的な出来事として、2011年の東日本大震災のとき。なんと帰宅難民で溢れかえる中私は当日に帰宅することが出来ました。電車が止まってオフィス街で自転車やスニーカーが売り切れる中、家まで帰れたのは本当に素晴らしい経験でした。

もちろん大雨や台風などで遅延をすることはあるのですが、在来線に比べたら新幹線は止まりません。

新幹線通勤のデメリット

もちろんデメリットは存在します。私の実体験で感じたデメリットをここでまとめたいと思います。

新幹線通勤のつらい思い出はこちらにまとめましたので、よかったらご覧ください。

(デメリット1) 通勤の絶対時間

誤解なきように、私のドアtoドアの通勤時間は「平均的」です。都市のベッドタウンとよばれるところにお住いの方と比べると「むしろ通勤時間は短い」のは良くあることでした。

とはいえ、会社の近くにお住いの方や、新幹線の駅から自宅or勤務先が遠い場合はそれなりのドアtoドア通勤時間になることはあります。

「ドア to ドアで30分圏内じゃないと無理!」という方は新幹線通勤はおすすめしません。

(デメリット2) 1時間当たりの本数

朝の通勤時間は約10分に一本の運行をしていますが、通常時であれば約30分に一本の間隔になります。山手線であればもはや時刻表など気にすることはありませんが、これは大きな差だと思います。

時刻表を気にせずに駅に着くと最大30分待たされることになり、通勤時間が55分だとすると、最大で85分かかることになります。

乗り換えが絡むときに問題になるケースがあるので、ベストケースの通勤時間だけでなく、遅延が発生した時の乗り継ぎを想定しておくと、イメージと実際のギャップを少なくすることが可能です。

(デメリット3) 背徳感

職場で新幹線通勤をしていると「定期代いくらなの?」とよく聞かれます

「うぁー高いね!」(あなたに経費めちゃくちゃかかっているね)(この給料泥棒!)

相手にその気がなくても、うしろめたさを感じることがないといったらウソになります。中には本気で言ってくる人もいます。

ただ、就業既定の範囲内で制度を使うことは権利なので、制度を最大限に有効活用すること良いことだと思っています。

そもそも、日本のサラリーマンは搾取されている傾向があり、福利厚生は「給料は上げたくない、でも社員を繋ぎとめておきたい」といった会社の戦術なので、会社の思惑にのってあげる気持ちで良いのではないでしょうか。

なお、新幹線通勤費を不正受給するという考えは捨てたほうが賢明です。確実にばれます。しかも過去にさかのぼって調査されるので代償は計り知れません。ルール違反は絶対にやめましょう。

デメリットをどうとらえるか

最大の問題は「突発的な事象」には素早く対処できない事かと思います。例えばお子様関連の呼び出し等でしょうか。こちらに関しては、事前に勤務地が遠い事を理解してもらうことが重要です。近くにご両親や気の置けない方がいらっしゃる場合は上手にサポートをもらうことも重要です。

いずれにせよ、制約があることは言い訳としても成立しやすく、勤務地が遠い前提で保育園の先生などの理解を得やすいといったケースもあります。

私は新幹線通勤を通して計画性が身に付きました。制約があるからこそ知恵を絞り、知恵を絞れば最適解が見えてくる。私はそう思っています。

まとめ:工夫次第で通勤時間が黄金の時間になる

以上、新幹線通勤には多くのメリットがあり、是非検討をしていただきたいと思います。

  • トータルコストは低い。もし新幹線通勤費が全額出れば最高!
  • 時間の有効活用がめちゃくちゃできる
  • 何事にもデメリットが存在するが、物事の考え方や工夫で変えられないほどのデメリットは無い

以上、私の10年の経験をまとめさせていただきました。

  • この記事を書いた人

Mishima

静岡県三島市出身|都内への新幹線通勤歴/通学歴10年、リモートワーク歴5年|海外在住歴7年|東京都内よりもQuality of Lifeが高い暮らしについて発信しています。

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